信ぴょう性が低い。

ボイストレーニングを5年ほど続けていますが、
どうも高音の出し方や音のつなぎ方などに納得がいかず、
この本を手に取りました。
「舌根」というのは聞いたことがなく、
書店で少し立ち読みをしてみると、
内容が斬新だったため購入に至りました。


舌根に関しての内容は、
もし本当ならば素晴らしいと思います（まだトレーニングをしていないため、
その点に関してはわかりません）。
しかし、
他の方のレビューにもあるように、
付属CDを聞くとかなりガッカリとさせられます。
なぜならば、
下手くそだからです。
もちろん単に下手くそと言っても様々な要素があると思いますが、
最も重要な「発声」が下手くそです。


このCDには、
トレーニングとして「朗読」や「歌唱」などがあり、
“舌根発声のプロ”の著者が実演していますが、
どれもどこかおかしいのです。

「朗読」は、
“テキストトゥスピーチ”という有名な棒読みツールがありますが、
まさにそのような棒読みをしている感じです。
朗読ではなく、
これは音読です。
鼻に抜ける浅い発声で、
本当にこの発声を真似て良いのかが非常に疑問です。

「歌唱」は、
様々あるトレーニングのうち、
高音の練習として最高音がF4まで採用されていますが、
著者は、
喉が閉まり、
声が震え、
今にも裏返りそうです。
おそらく練習としてG4やA4あたりまで採用しなかったのは、
その発声ではそれより高音は出ないからだと思います（これは素人の私個人の見解です）。
舌根のトレーニングに関してはその音域が限界だということなら話はわかりますが、
高音を手に入れる練習として、
当然、
歌の中でF4を使うならトレーニングでG4やA4は出ないと発声できないので、
なぜこの中途半端な音域にしたのかがわかりません。
男性でも当たり前のようにA4を出すこの時代でF4は物足りなさすぎます。