ステレオタイプの人間＝自然破壊という図式

主人公達の行動や考えが自然を大事にするあまり、
人間の生命が軽くなってしまっている。
のが残念です。

自分のチームのレンジャー隊員が犠牲になっているのに、
まったく悲しんだり反省したりしてないのが
すごく違和感があります。

『人間＝自然の敵』と言う考え方があまりにも強調されていて、

レンジャー隊員達が記号的に、
ジャングルに無知な人物として扱われます。

主人公はチームメイトのレンジャーの犠牲は気にしないが、
インディオの心配はするという
矛盾に、
独善的なもの感じる。
同じ命なのに。

製薬会社から資金を援助してもらい(偉い父親のおかげ）、
好きな”慈善活動”や”研究”をしているのに、
会社を悪と決めつけています。

ジャングルの経験がない者を見下す態度もイヤです。
（上から目線）
極端に排他的です。

よってストーリー以前に、
主人公に感情移入ができません。


作者が善として扱うモノ『主人公達』『インディオ＝無垢でピュアな存在』『美人』『動物』『高学歴』
　　　悪として扱うもの『文明社会』『都会人』『大企業』『CIA. KGB .軍』
のように、
すべて記号的です。
肩書きだけで人格を表現しています。


『アイスハント』と場所が違うだけでストーリーの骨格は同じです。

・家族を失った主人公
・イヌイット　ー＞　インディオ
・秘境の地：北極　ー＞　アマゾン
・陰謀をたくらんでいるCIA,軍
・犬　ー＞　ジャガー
・シャーマンの神秘的な力

もっと娯楽として、
説教くさく無いモノがよみたかった。