約2000語が分野ごとに良く分類されている

　還暦を迎え、
生涯学習とボケ防止のために外国語を趣味にしようと思い、
40年ぶりにドイツ語を
始めた。
文法は三か月位でそこそこ身に付けることができたので、
さっそく原書を購入し電子辞書
を片手に読み始めた。
構文的には理解することはできるのだが、
とにかく未知の単語のオンパレ
ードで、
あまり楽しめない。
語彙不足を痛感し、
単語集を購入することにした。
「独検合格1800」
で始めたが何度繰り返しても頭に残らない。
アルファベット順だと関連性が全く無く、
若い頃なら
ともかくこの歳では適さないと思い、
別の単語集を購入、
また購入-----いずれも満足でき
ず、
これ以上無駄遣いしたくないと思いながらも買ったのがこの本。

　約2000語を12の分野に分けて、
さらに各分野を5から12の下位区分にしてイラストの内外に
単語が書かれている。
重要度は単語を囲む四角の太さで表し、
動詞については（すべてでは
ないが）短い例文か句が書かれている。
同意語・関連語・反意語も示されている。

　意外だったのは単語の記憶にイラストが非常に役に立つということであった。
何度か眺めて
いると、
イラストを見ただけで「この場所にこんな意味の単語があったな、
あれはたしか……だ」
と思い出せることがだんだん増えてくる。
どんどん記憶できるというわけではないが、
とにかく
文字だけの単語集に比べてストレスが少ないことがたいへんありがたい。

　不満がないわけではない。
まず、
名詞の性はｍ、
ｎ、
ｆ で示されているが複数形は索引にしか
書かれていない。
その索引のフォントが非常に小さく見にくい。
分離動詞であることを示す表示
がない。
例文が少ない等。

　しかし全体的には気に入ったので、
しばらくはこの単語集を中心に語彙を増やしていこうと思う。

　　　　　　　（ちなみに「だじゃれｄｅドイチュ」も愛読書です）