懐かしい映像に逢えるかな

浜田省吾は、
以前、
こんなことを言っていた。

「俺のコンサートに来るファンは平均年齢が高いとよく言われる。
でも俺はそのことをむしろ誇りに思っているんだ」と。

いつまでも彼の曲を聴きに来るファンへの彼なりの感謝の言葉なのだろう。

アーチストの引退とかリスナーの心変わりとか、
うつろいやすいミュージシャンとリスナーの関係の中で、
１０年・２０年と同じアーチストの曲を聴き続けるというのは決してありふれたことではないだろう。

「歌は世につれ」も悪くないけど、
頑なに自分のスタイルを守るアーチストといつまでも聴き続けるリスナーという関係もよいと思う。

浜田省吾は、
本人が意識的にテレビ出演などした近年の一時期を除いて、
メディアへの露出が極端に少ないアーチストだった。

それだけに、
「1976年のデビュー以来の映像のほぼ全てを網羅した」というこの映像作品は、
古くからのファンには何よりの贈り物になりそうだ。