量産と様式美。色を捨てることの功罪
ドルセーの香水瓶のティアラに、
枝につかまった二人の女性がサチネで刻まれています。
そのアイデアとフォルムに、
破格の美しさと時代を超えた普遍性を感じます。
岩石の破片だったものが、
人の技術と美意識によってここまで昇華するのかと、
改めて驚かされました。


本書は、
ガラス工芸品のみに焦点を当てています。
転向した初期からアールデコ時代に開花円熟していくまでの作風の変化を、
花瓶やオブジェを中心に紹介していく第一章から始まります。

そして、
アクセサリー、
手鏡、
香水瓶、
ランプ、
時計、
自動車のラジエターキャップなどの日用品を集めた第二章、
ジャポニズムからの影響と、
すでに当時の日本人からも高く評価されていたことを記した第三章、
没後、
長男や孫によって現代へと引き継がれていった作品を並べた短い第四章で構成されています。

二百点近い作品が掲載されていますが、
照明による演出は最小限に抑えられています。
そのため、
ガラス独特の風合いやビンテージ感などの質感がよくわかるようになっていて、
美術館での展示に近い印象です。
見せ方に余計な派手さと奇をてらったところがなく、
作品への真摯な姿勢が感じられます。

また、
ラリックの生涯を綴った『光への軌跡』では、
時代背景や製法の変化、
人間関係などが細かく語られ、
それらが作品に与えた影響を自然と思い描くことができました。

そのほかにも作品リスト、
年譜、
技法の解説、
ラリックを所蔵する日本の美術館の紹介、
果てはサインのディテールの説明と、
情報量もボリュームいっぱいです。
単なる作品集というよりはガラス期のラリック事典のようで、
著者が本書に込めた想いが伝わってきます。


色はほとんど付けず、
光をまっすぐ通すことと屈折させることだけで、
これほど多くの表現を生み出す、
ガラスという素材の不思議な魅力をたっぷり味わえました。

究極を目指す思想的なガレや、
その普遍化を目指したドームのようなカラフルな被せガラスとは違う、
透明と白濁に限定され集約された意匠としての素晴らしさがここにはあります。
それらは量産が可能で、
そうした意識と技術を後に伝えていくという役割も果たしたと思います。

ラリックファンのみならず、
“ガラス製品が好き”という方にはぜひ目を通していただきたい一冊です。
ルネ・ラリック 光への軌跡

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