糖質制限食から穀物廃止へ

　糖質制限食を５年以上続けているのですが，糖質を採らない方がいい理由についてさらに強烈な根拠を突きつけたのがこの本。

　穀物に含まれるグルテンはセリアック病の原因とされています。
グルテンは人間の体に赤変，腫れなどの炎症を引き起こし，それにより様々な症状を引き起こします。
体についてはこれらの症状が目に見えるためわかりますが、
問題は脳です。
見えないために今まで見過ごされてきましたが，実は脳にも炎症を起こし，そのため多動症，認知症、
アルツハイマー病、
うつなどの深刻な症状を引き起こしている。
それを避け，頭脳の働きをよりよくするためにはどうすればいいか──というのが本書の趣旨です。

　疾病や症状などの専門語が多く，また我々日本人にはなじみのない食品名が出てきて（たとえば全粒粉やデュラム小麦以外の様々な小麦粉の種類なんて、
私の持ってる1冊本のOxfordには載ってません）読むのに時間がかかりましたが，糖質制限を続けなければならない理由がさらにわかり，励みになりました。

　また、
著者が勧めている24時間断食をやってみたところ、
確かに体調がいいというか、
食に対するかつえがなくなるようです。
これからも月1でやってみようかと思います。
また、
本書の薦めに従い，中断していたDHAの摂取を再開しました。
週５日以上20分以上歩くのは従来どおり。

　星が5点でないのは、
アメリカ人対象のため、
例示される様々な食品になじみがなく、
またそれを元としたレシピも私にとってはちんぷんかんぷんなためです。
もっと食品に詳しい人ならより有益かもしれません。

　私はハードカバーで買ったのですが、
今では安価なペーパーバックも出ています。
おすすめです。