覇道の母
池澤夏樹が解説で、
これは女の話だ、
でてくる男はことごとく情けない、
と書いている。
情けない、
というよりも、
男たちは本質的ではない、
家具のような存在として描かれる。
母性は文化に関係なく重視される ー 母親の存在は世界中どこでも絶大である。
しかし日本現代文化においては特に親子関係から男を排除するという意味にいおいて、
抱擁ではなく排除という機能において母性は特に重きをなしている(それはたとえばイクメンという破廉恥なまでに軽薄かつ卑屈な造語にも逆投影されている)。
この”母性”に対する批判としてはたとえば江藤淳「成熟と喪失」の上野による批判が挙げられるだろう。

 引用:>>
江藤がうすうす気づいているように、
「農民社会」でのなかでは「母子密着」などおきようがない。
母親は労働に忙しいし、
母は子にたんに無頓着なだけである。
いずれにしても伝統社会のなかでは子供たちはたいして手もかからずに育ち上がる。


「母子密着」が起きるのは、
「近代」にはいってから、
中産階級のあいだでのことである。
生産の場から放逐され、
「母」であることにだけ存在証明がかかるようになった「専業の母」が成立してからのことである。

<<
この小説で描かれる"母性"は生物学的な系譜とは無関係の”母性”である。
逆に生物学的に正統性のある母親は、
江藤が現代の典型として指摘する「壊れた母性」にほかならない。
関係はねじれているが、
母であることを常に証明せねばならぬ覇道の母、
社会(男)から排除された・排除する存在という点において、
排除型・密着型母子の理想形とも言える姿をこの小説は描き出しているのである。


とはいえ。


「その子はまだ朝ごはんをたべていないの」。


このたったひとつの台詞を中心にすべてが配置されていると私は感じた。
せつない言葉である。
八日目の蝉 (中公文庫)

その他の感想

簡単でした。
小さな家の大きさを感じました。
斜め読みで攻めてゆく
こんな介護本を待っていました!
内容は良いが、装丁に難あり
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レコードコレクターズさん、頑張ってください!
値段の割には内容が薄いかな。。
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