REITの現状をてっとりばやく学ぶ

　REITにフォーカスがあたっています。

NISAの導入で投資家が株の配当金に今まで以上に注目するようになったことや、

アベノミックスの脱デフレ政策で土地価格や不動産の賃貸料金の上昇が
始まっていることなどがその大きな要因です。
また安倍政権もシニア住宅等に
投資するヘルスケア・リートの上場を推進して現在8.5兆円の市場規模を
早く１０兆円まで持って行きたい意向です。
（ちなみに米国はのREITは約７７兆円。
）
政策に売りなしと言われますが、
REITの価格はいまのところ堅調に推移しています。


　この本ではそんなREITの現在について、
手っ取り早くコンパクトに教えてくれます。

REITのしくみから始まって、
ファイナンシャルプランナーの各氏が、
REITの現状、

他の投資に比較したREITのメリット、
REIT投資の注意点などを易しく解説しています。

また現在４６あるREIT銘柄のそれぞれについても分析し、
ホームページや
運用報告書の見方、
REITを読み解く指標なども教えてくれます。

REITについてこれから勉強したい、
投資したいと思っている人にとっては、

役に立つ情報と思います。


　特にREITのリスクに関する記事は参考になりました。
というのはREITは株以上に
リスクがつきものだからです。
REITの歴史の項では、
過去REITの価格がいかに値下がりしたか、

（たとえばリーマンショックの時には軒並み価格が1/3に下がり、
倒産した銘柄もありました）
それに対応して政府がどのように後押しして危機を乗り越えようとしたかがわかります。

またさまざまなリスクについての解説もあり、
そのような事態が起こりうることも
念頭において慎重に投資する必要があると気づかされました。
今後は金利が急上昇する局面も
ありうるので、
その時はREITは大打撃を受けるはずです。


　来年からNISAの枠が倍増されそうなので、
私自身この本を参考にNISAでREITやREITのファンドを