★異端もの。可哀想受が好きな人におすすめです★

代償シリーズからすっかり大ファンになり、
こちらの表紙の美しい作品も楽しみにしておりました。


ファンタジーですが世界観がしっかり作り込まれていて、
テンポも大変よかったし、
話のオチもすっきりしていました。

が、
最後の方が若干駆け足気味で
甘々なページ数も足りなかったように感じました。


作者様いわく「自分的に王道ど真ん中ど直球な感じ」で、

「セレブ強気攻×アホの子(イノセント)受」「スイートラブ」
だそうです。


しかし、
ファンの方は薄々？分かっている通り、
今回も「可哀想な受」、
健在。
(笑)

異端狩りで地下牢に幽閉され5年間 記憶を失うほど酷い目に合い、

髪も真っ白になったイリリア。

記憶を取り戻していく彼が話していく彼の過去に
私も「えっ(驚)」となりました。

ちょっぴり残酷な表現が何回かありますので注意です。


最初は王様に幼児の様にまとわりつくイリリアにげんなりしましたが
それは最初だけで 作者様がいつも描かれるイノセントで健気な受に成長しました。

王様のレグリウスは気高いんですが、
とてもかわいいです、
ツンデレです。

敵が多く、
いつ暗殺されるかも分からないので、
誰も信じてません。

だけど健気で純粋なイリリアに心を開き、
甘々な王様に。


★ネタバレ若干あり★

後半にはもう皆にイライラしていました。


誰もイリリアの味方をしてくれないのが 悲しかったです。
(個人的地雷です。
)
またしても異端者扱いで疑われ、
地下牢に閉じ込められてしまうあんまりなイリリア。
そして死にかける。


最後は誤解も解け、
結果ハッピーエンドですが王様だけでも最後までイリリアを信じて欲しかったな。
(涙)
イリリアもイリリアで頑なで、
己を卑下しなかなか王様の愛を受け入れられないし.。
(皆、
頑固。
)

まあお互い命の恩人同士、
末長く暮らしていくんだろうなと思いました。

表紙がすごく綺麗で内容にすごくぴったりだと思いました。