日ロ関係の記述がとても少ないのが残念
「世界最大の土地面積を有するロシアにおいて、
その1億4000万人の国民を束ねているものはロシア語と正教だといわれる」

少し前の本である。
2年前と今はいろいろなことが異なる。
プーチンは大統領に返り咲いたし、
日本は東日本の大震災があった。
ただ、
タイトルにあるロシアの理論という点では、
今も読むべき価値がある。
著者は元在ロシア日本国大使館二等書記官。


エリツィン時代にGDPが40%も減ったロシア。
しかし、
その後の資源高にも恵まれ、
プーチン時代に躍進を遂げる。
2005年にIMF債務を3年前倒しで完済。
2008年に外貨準備高が6000億ドル近い規模になり、
世界第3位になった。
GDPと原油輸出量についてはざっと以下の通りだという。


GDP
・1999年:1890億ドル
・2009年:1兆3000億ドル
原油輸出量
・1999年:1日当たり25万バレル
・2009年: 1日当たり200万バレル

プーチンが行ったことは単純で、
最終決定者を明確にし、
それをゲームのルールとして徹底させたことだという。
政府は相変わらず機能不全だが、
政治に口出しするものを排除し、
国家の安全保障に関することは安全保障会議を中心にして意思決定する。
このような体制は、
ひとつの区切りとされている2020年まで続くだろうという。
賄賂や金権は横行しているものの、
天然資源で得た富の国民への分配はある程度は上手くいっており、
国力増強に貢献しているようだ。


外交においては、
多極主義を堅持している。
ここでは、
アメリカ、
中国、
インド、
旧ソ連各国、
ヨーロッパ各国などといった国々との外交について紹介しているが、
確かに、
独自の立場と実利主義をとっていることがわかる。
一方、
内政においては、
富の分配とともに、
教育と保健を重視し、
ロシア正教が復権し、
西欧的なものとロシア的なものが混在して新たなロシアを作る原動力になっているようだ。


ちょっと残念だったのは、
日本との関係についての記述が非常に少ないこと。
元在ロシア大使館員ということで、
かえって書きにくかったのかもしれない。
ロシアの論理―復活した大国は何を目指すか (中公新書)

その他の感想

風景写真のアクセントに
少し匂いが気になります。
なんなんだろ
大きさと罫線の濃さ
虫の死骸付きでした。
一か月の変化
娘に買いました。
フードが大きくて日よけに最適
安定しています。あと遊び用にもおすすめ
1800年代のパリ ブルジョアジーの暮らしがいきいきと描かれている
商品自体は申し分はない
高級感のあるデスクトレーです。
とても為になる本です!
事例調査、経緯説明に脱帽
夏はOK!
慌てて買うべきじゃなかった
金属錯体についてかなり面白く読ませていただきました。
実際に行ってみた!
ドラマCD
L14フリーハードワックス(LIPPS)
やはりスポーツエアフィルターでないとね
振動式からの買い替えです
まどマギ好きに向けては書かれていない
こんなに変化するとは!
不快感0の優れものインナー
CDをiTunesに取り込むときに重宝しています。
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