出題頻度の高い内容に特化。短期詰め込み向け

本書を手に取るとわかるとおり、
他の参考書に比べて圧倒的に薄い。

構成も良く、
確認問題も多いため覚えやすい。

丸一日あれば書いてある内容は覚えきれるが、

それだけで合格できるかはその年の出題傾向と運次第である。


本書はとにかく出題傾向の高い内容を厳選して掲載しているようで、

掲載内容が高確率で試験に出る。

しかし、
答えを一つに絞るには掲載内容が少なすぎる。

本書を終えたあとに過去問を解いてみるとわかるが、
最終的に二択になる問いが多い。

例えば、
H24,H25は掲載内容が良く出題され、
本書学習者にとって当たり年だといえるだろう。

H23は本書掲載外の問いが多く、
受験者は苦労したのではないだろうか。


また、
B問題（計算問題）への対策が非常に薄いため、

電力関係の問題に自信を持っていなければ避けた方が良い。

B種接地工事の緩和規則がここ3年で2度も出題されているが、
本書には記載がない。


結論として、
電力関係の計算問題に自信があり、

残り二日で対策しなければならないような場合に向いているといえる。

本書を一日で終わらせ、
試験当日に半日ほど過去問を解いて法規の試験に向かうならちょうど良い。

Webの過去問と合わせれば、
一応合格圏には入ると思われる。

完璧主義で確実に合格したいなら他書を薦める。