何が正しいのかは分からないが・・・

24年前にフィリピンの片田舎に二年ほど住んでました。
日本人なんていないような田舎です。

そこで多くの現地戦争体験者に戦争の時の話を聞くことができました。
今考えると大変貴重な体験だと思います。

彼らの話の中で印象に残っていたことの一つに、
「日本人は、
一緒のテーブルで一緒に食事をしてくれた」というものでした。
そこには「同じ釜の飯を食う仲間」との認識があったことを示しているのだと私は感じました。


苦戦すれば、
もしかしたら日本兵が虐殺や窃盗などをした可能性はありますし、
否定する材料はありません。
その時の心情は正直私には分かりませんし、
分かるはずもありません。


ただ、
いずれにしても異口同音に現地の人が言っていたこと。
「日本軍の朝鮮人はつまらんチンピラばかりだった」

本書はなぜ私と話をした現地の人たちが「日本軍は統率がとれた、
紳士だった」と言っていたのかの理由の一端を教えてくれているのかもしれません。
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