サリアにシンパシー

　クロスアンジュも主人公がハイスペックでチートというお約束から外れていませんし、
サブキャラも割と能力値が高いようですが、
そんな中でサリアがあまりにも「普通の子」なので目が離せなくなりました。

　自分の使命を果たそうと一生懸命だし、
隊長としても真面目に勉強したり日誌をつけたりしています。
しかし、
チームの掌握には手を焼き、
戦闘でも即時の判断力に欠けて部下から突き上げられ、
上司からはしっかりやるように言われるという、
何と17歳にして中間管理職の悲哀を味わっているのです。
その上、
絶対に乗り越えられない先天的な才能の壁を心底思い知らされてしまいます。
また、
ムネの大きさにコンプレックスを抱き、
アルゼナルではかなうことのない男女の恋愛にあこがれる。
そして、
人に言えない精神的メンテナンスの微笑ましさ。
唯一の萌えシーンですね。
やはり、
何の取り柄もないごく平凡な一般人の私としては、
こんなサリアに思わず共感してしまいます。

　ところで、
第２巻初回版はサリアがカバーです。
第７話「サリアの憂鬱」が第３巻に収録されるので第３巻にサリアを持ってきてほしかったのですが、
第９話「裏切りの故郷」も第３巻収録なのでヒルダに譲るしかないかと・・・・こんなところでもサリアの要領の悪さがでてしまっております。
サリア、
報われない子。

　現在放映中で今後の展開が楽しみですが、
一人一人のキャラを大切にしてくれるといいなと思います。
サリアにも大事なところで絡んできてほしいと思います。
おそらく今後も激しい戦闘が待っているのでしょう。
でも、
サリアのような子には最後まで生き残って幸せをつかんでほしいと願っております。