外国語教育研究を行い論文としてまとめるために必要な情報がぎっしり詰まった良書

本書は、
そのタイトルが示す通り、
外国語教育研究を行うために必要な
情報がまとめられたハンドブックである。


本書の特長はいくつも挙がる。
まず、
量的研究の手法と分析方法、
質的
研究の手法と分析方法、
論文としてまとめていくにあたっての注意事項
等までがまとめられ、
包括的に外国語教育研究のあり方を知ることがで
きることである。
どのように研究を勧めればよいのかについて、
その流
れを捉えることができることがまずは有難い。


また、
量的研究において近年欠かすことができない各種検定など統計に
丁寧にふれられており、
どういう時に何の検定をすればいいかだけでな
く、
その検定の理論まで丁寧に紐解かれている。


また、
質的研究手法としてはKJ法とGTAが扱われているが、
どのように
分析すればいいのかを、
実例を用いて説明しているので分かりやすい。


多くが文系学部出身の英語教師にとって、
統計処理は厄介であり、
苦手
意識を抱いている方も少なくないのではないでしょうか？本書は類書と
比べても、
その説明の丁寧さや分かりやすさは一級品であり、
著者の力
量を感じる。


また、
検索性も高く、
再度読み直したり、
確認するために便利な索引や
付録などの機能も充実しており、
ハンドブックとして非常に便利で素晴
らしい一冊である。
良書です。