目的（効能）をよく考えて使って

１５年間で走行１７万ｋｍ越えのスマートクーペに使用。
新車から５千ｋｍ以下でオイル交換を続けて来たが，流石にこれだけ走るとエンジンも疲れてくる。
投入後ほぼ半年で７千ｋｍ走行，途中３千ｋｍと６千ｋｍでオイル＆フィルターを交換して今に至る。


リングイーズはその名の通り，ピストンリングの固着を解消するのが効能で，それ以外を原因とする出力低下などには元々期待出来る商品ではないと明記されている。


肝心の効能だが，プラシーボを除いて物理的にわかる変化はオイル量の減りだ。
投入前はオイルの減りが多くなっていたが，投入後は，明確に減少量が低減している。
パワーに関してはトルクが増した感じがするが計測比較した訳ではないのでプラシーボなのか事実なのかは不明。


また，投入後３千ｋｍ程度でカムチェーンの音が非常に大きくなった期間が百ｋｍ程続いて心配したが，その後は静かになってその状態が続いている。
リング以外のスラッジやタールも清掃する効果があるとすれば，スラッジやタールで，パーツ間のクリアランスが狭まっていたような摩耗したパーツには，綺麗になることで過大なクリアランスが発生し，騒音など悪影響があるかも知れない。
つまり，長年の経年変化でそれなりのアタリが出ていた部分が急に変化してしまうことによる弊害が少し心配だが，今のところ先の騒音が増えた時期があった以外，具体的なトラブルはないようだ。


このレビューのあるショップではなく，当時最安だったアマゾンの別のショップで購入したが，あと２回分残っている。
メーカの説明では，７〜８千ｋｍ走行後に効果が出るようなことが書いてあるので，丸１年使った結果を，2015年の夏にでも改めて追記しようと思う。


安いものではないが，過走行やオイル管理が悪いエンジンで，上記のようにピストンリングの固着（動きの鈍り）が疑われる場合には，試してみる価値はありそうだ。
添加剤の効果も基本的には信用しない方だが，オイルの消耗が減った分，リングに対してはそれなりの効果があると個人的には判断している。
オイル交換時には，抜いたオイルの色が通常よりも赤茶色い感じになっているので，確かにスラッジやヤニが溶け出ているようである。