もっと下世話なエンターテイメントにすれば
全て戦前の作。
戦後のセクソロジストというイメージからエロティシズムを連想するにはその色合いは殆どない。

個人的な感想から先に言うと、
稀(レア)な作品が読めるようになったという点以上に、
内容に対してそこまで興奮は感じなかった。

『南方夢幻郷』なら水底狂人患者の妄想の源に迫る「浦島になった男」、
人間の若い女と海底の大魚のハイブリッドで妖人魚を製造せんとする「怪船人魚号」、

『世界神秘郷』なら北極の氷の中に眠っていた謎の女を蘇らせる「氷人創世記」あたりはそれなりに面白く読めた。

思っていた程秘境・探検ものばかりという訳じゃない。
二十代の頃は女性といろいろあったようで高橋鐡なりの悲恋要素もあったりする。
文章が特別下手でもない。


幻奇小説という割には表現が淡泊で、
現実から異空間へ引きずり込むような映像が読んでいて頭に浮かんでこない。

どの作もお上品に小さく纏り過ぎて見える。
変な喩えだがウルトラQ的に、
語り口であれ文章の演出であれ、
もっと下衆にハッタリをかました方がよかったのではないか?
そしてこの中途半端さが今まで埋もれてきた原因ではなかろうか。

小栗蟲太郎・香山滋あたりが好きな人にはいいかもしれないが、
恐怖・幻夢の忍び寄る影が感じられないのが高橋鐡に限らず総じて秘境ものに対する私の不満の理由。


性科学者・性風俗研究家としての彼に私は詳しくないから、
そっち方面からの本巻への批評も知りたいと思う。

本巻で他に良かった点はエッセイ寄稿者が不快な古本ゴロではなく横田順彌・黒田明の両氏だった事。
高取英氏のエッセイは『新文芸読本 高橋鐡』からの転載。

書き手不足なのかコスト削減の為か単なる手抜きかよく知らないが、
新しい書下ろしでなくこういう既存エッセイ・評論の流用を最近多く感じる。

(主管編者が自分の言葉で論じる意識が薄まってきた「論創ミステリ叢書」とか)
それはともかく、
昔ヨコジュンがこの高橋鐡も含め島津書房から出そうとして一冊でオジャンになった幻の「奇想小説シリーズ」全12巻。

もし完走していたら、
どんなラインナップになっていただろうか。
世界神秘郷 (ミステリ珍本全集05)

その他の感想

評判通りの良い物 〔2019年9月追記〕
魅力的なタイトル
特別良いってわけではないが・・・
サントリー金麦
ワイルドスピードの未来
良品で半額
さすがに頑丈です
すごく情けない
引いたカードを頭の中でブーケにします♪
面白かったのに残念
相性が悪かった。
EC is God !
息詰まる熱戦
昇降式便利
何故か買ってしまう(;’・ω・)
コンパクト派にはおすすめ!
お気に入りのおもちゃです
塗りやすく、経済的
we製グロックとの互換について
色がおかしい。
TFCC損傷 用に購入しました。
流石純正です
S-VHSダイビング用に購入
退治完了
艶消しのブルー塗装です
中身も付録も満足
受け継がれてきた美しい仕事
2度も違うタイプの蓋が入っていた
GENEヤバい
レイトンの短編集な感じ
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