何度かの買い替えを見越して

小型六法としては定番中の定番です。

法学部生や法律系資格予備校では7〜8割程度がこちらの六法を使っています。
以下この六法を選ぶメリットを3つだけ挙げます。


(1)司法試験/予備試験/法科大学院の試験対策として必要十分
(2)視認性の良さ
(3)携帯性

i試験対策として重要な法令はほぼ全て網羅しています。

例えば平成26年の6月に大幅な改正があった行政不服審査法では、
新しい条文(全87条)の後ろに旧条文(全58条)が載っているため、
択一過去問を検討するときなどにその時点での解答の根拠となっていた旧条文も手早く確認したりできます。

上記の理由から、
行政書士試験の対策としても利用に耐えます。

一方、
司法書士試験対策としてはどうかというと、
不動産登記・商業登記ともに掲載はありますが、
iiの理由から十分とは言えません(後述します)。


ii視認性の良さは他の小型六法に抜きん出ていると思います。

まず、
重要法令とそうでない法令ではフォントのサイズが違います。

例えば、
一段の一行に収まっている字数が憲法は24字であるのに対し、
地方自治法は28字です。

たった4字ですが、
印象はかなり違って見えます。
Wordで言えば11に対し9といったところでしょうか。

以下フォントが大きい法令一覧掲載順

・憲法
・行政手続法
・行政事件訴訟法
・民法
・商法
・会社法
・民事訴訟法
・民事執行法
・民事保全法
・刑法
・刑事訴訟法

主要な法令は大体そうなっています。

商業登記法や不動産登記法は大きくないので、
司法書士試験には適していないかもしれません。
(ここは人それぞれでしょう)
視認性が良い理由のもうひとつに「目次」があります。
それぞれの法令に目次が付いているので初学者には易しい作りとなっています。

(ただし司法試験/予備試験の論文対策では刑訴法などの例外があります。
)

iii -