奥深い事柄を分かり易く解き進める貴重な書籍

本文の第一話の冒頭（8~10ﾍﾟｰｼ）に童話の人魚姫が引用されております。
「どのように
生きるべきか」「何故働くのか」という事柄は「働くこと」と密接な関係にありますが
根源的で奥深い事柄なので難しく感じます。
人魚姫の導入はこの奥深い事柄を鮮明にし
て分り易く解き進める基になっていると考えられます。
さて歴史は進み変遷してゆく過程
で産業革命,世界大戦,経済至上主義へと移り変わり「如何に生きる」「何故働く」は顧み
られなくなりました。
大切な事柄を失った働く人の現状は大量生産に追われ孤立化を余儀
なくされ過労死や自らの命を絶つ人迄増えているのです。
この傾向は世界的で我が国でも
｛働くこと｝を問い直す事は急務の課題です。
コミニティ・オーガナイジング｛直接参加
型民主主義をつくる｝が対策の一つです。
一人ひとりが身の回りの問題に自ら参加する事
で社会を良い方向へ変化するので人との絆を深める事も可能になります。
この積み重ねを
繰り返すならば「働くこと」を問い直す目的が達成されるのだそうです。
つまり人魚姫が
歳月をかけ励んだ事を参考にするならば、
働く人にも明るい社会が到来すると著者は示唆
しているように思えます。
是非、
多くの人がお読みくださる事をお勧め致します。