家庭内で病人がいる場合の必須アイテム。１に体温計，２に血圧計，３に本製品。

父が亡くなる直前，電子的に記録をとり続けて遠隔監視できる
バイタルサインモニターが取り付けられました。

定期的に心拍音を「ピッ，ピッ…」と鳴り続けるあの機械です。

その機械のおかげで，そばで安心して眠ることができました。

自分が寝ているときでも，その音が聞こえ続けている限り，
生きている証拠となるからです。

意識が，ときどきしか戻ってこなくても，まだ，死んでいない。

でも，そこまで死が近付いているという変な安心感でしたが，
看護する側としては，自分の精神と体力の消耗を少しでも
緩和してくれたような気がします。

看護していて，特に留意していたのが，
このSｐO2（動脈血酸素飽和度）です。

SpO2というのは，「動脈血中の酸素（O2）の飽和度（saturation）を，
脈拍動（pulsation）を利用して測定する」ものです。

動脈血液中の赤血球ヘモグロビンが
O2とどれくらい結合しているかをパーセント表示したものです。

パルスオキシメータは，測定値が100％表示で，
大まかな目安として95%以上は優，
90%以上は良，90%未満は不良と評価できます。

本製品は，その数値をリアルタイムに観察できます。

指先の末端毛細血管に酸素が行き届かなくなれば，
それは，肺でのガス交換が
うまくできていないことを意味します。

寝たきりの患者の死亡原因で最も多い肺炎を予防するために，
この値は，患者のバイタルサインとして，
「元気さ」を表すバロメーターとなります。

家庭で２０万円するバイタルサインモニターを
購入できる人は，記録がとれる
そちらをオススメしますが，本製品は，
指先に洗濯ばさみのようにクリップするだけで，
ＳｐＯ２の値を測定してくれる優れものです。

心拍数も同時に測定しますので，
記録をとり続けて，体調管理すると良いと思います。

黒いポーチに，体温計も入れられるし，
液晶が明るくて見やすいです。