ありがとう。
私小説。
野間文芸賞受賞作。


長く「私」の生きづらさを書いてきた著者は軽度だが難病を患っていたと診察される(インタビューによると症状の重い方に比べて軽度の著者は闘っているとは思えないから、
タイトルに「未」の字がついたらしい。
重度の方への配慮がうかがえる)。

それは、
「私」がなぜ生きづらさを抱えていたのかが判明することであり、
また「私」が小説を書く上で新しい視点を獲得することでもあった。


難病にどう対処すればいいのか、
マニュアル的な要素を求めることはやめたほうがいいと思われる。

なぜなら、
本書は、
個人の体験を書いた純文学作品だから。

著者は経験を描写し、
思考し、
過去を回想し、
それらを小説に直す。

小説、
と言っても分かりやすいおもしろさ、
形式を採用しているわけではない、
著者は現代に通じ、
未来に残る表現、
言葉を追求している、
随所にネット用語が散見されるのも、
今を生きる読者に伝えたいからと推察するし、
また既存の小説形式を壊したいという願望もあったのではないか。

エンタメ的なストーリー展開があるわけでもなくキャラの立った登場人物が出るわけではない、
確信犯で「小説っぽさ」は回避されている。

ということは、
小説っぽい小説にしか触れていない読者には、
難解かもしれない、
初めて食べる料理に馴染めないみたいに。

でも、
心をフラットにして著者の文章に耳をかたむけてほしい、
個人の幸福とはどういうことか、
そんなことを考える切っ掛けになると思うのだ。

そして、
作中のある場面に思わず眼が熱くなってしまった、
著者は別に泣かせようとしたのではない、
ただ事態を「描写した」だけだ。

しかし、
描写の奥にあるもの、
「私」の過去や思いを「感じた」とき、
はからずも僕自分と重なり、
涙腺が刺戟されたのだ。

そういう効果を持った描写を、
描写の効果を生む構成を、
ときに文学の力と呼ぶ。
未闘病記――膠原病、「混合性結合組織病」の (膠原病、「混合性結合組織病」の未闘病記)

その他の感想

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