プロの力を見せつける書。
 日本近世文藝の研究というのは、
労多くして功少ない。
資料は膨大で、
しかし一般人は芭蕉、
西鶴、
馬琴など特定の作者の、
作品解釈にしか関心がない。
本書は、
あまり読まれない山東京伝の伝記だが、
当時38歳の「専門家」である著者の優秀さが冴えわたっている。
小池藤五郎や水野稔以来の京伝研究の多くを読みこなしており、
いちいち注をつけず巻末の参考文献一覧へのリファーで処理しているのも気持ちがいい。
よく分かって書いているから、
叙述が明晰である。
馬琴の京伝伝「伊波伝毛乃記」をふんだんに用いているが、
かつて、
仲が悪かったのではとされたこともある馬琴との関係も、
冷静に記述されている。

 一つ気になったのは馬琴との六歳という年齢差を重く見すぎているのではないかということで、
これは従前の研究者もそうなのだが、
身分制社会であるから、
年齢差で上下を定めるのは明治以後の慣習で、
「友」という語は「知己」の意であって、
先輩後輩ではないという意味ではないのではないかと思う。
娼婦を妻とした京伝に対し、
馬琴が配慮が足りなかったと、
芭蕉が、
盲目の門人がいたので盲目の句を詠まなかった例をあげた件、
高田衛に倣って不適切としているが、
果たしてそうか。

 近世文学研究者は、
もっと世間に対して宣伝をしてもいいのではないか、
という気もする。
論文中心主義が強すぎる気もする。
こういうものも積極的に書いてほしい。

ともあれ、
プロの力量を見せつける俊秀の仕事である。
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