すべての医療や保健にかかわる人に

海外在留邦人数125万8263人。
グローバリゼーションのなか、
海外に赴任したり出張したり遊びにいったり、
海外の人が日本にやって来たりということがますます日常的になり、
これから海外にゆく人から聞いたこともない病気の相談をされたり、
見たこともない症状の人が医療現場にひょっこりと現れたりすることが今後ふつうになってゆきます。
そんな中で、
渡航医学（トラベル・メディシン）の知識は、
一部オタク的なものではなく全ての医療保健関係者が道具としなければならない時代になってきました。

本書は、
そんな知識を平易にわかりやすく、
写真や図をふんだんに盛り込んで理解させてくれます。
翻訳はすっと入ってゆける文章で、
それが”よくわかっている人々”によって書かれていることが明らかです。

ごくふつうの臨床現場においても、
いつでも取り出せるところに置いておきたい、
そんな１冊です。