パレスチナ問題を今最も新しい情報まで網羅した好著
 著者は共同通信社の記者。
エルサレム特派員の経験もあり、
長年中東問題の取材を続けて来た人物です。

 古代史から説き起こして今年2011年2月あたりまでのパレスチナ紛争史をカバーしています。

 「イラク戦争やイランとの関係、
核拡散防止条約(NPT)に加盟していないイスラエルの核兵器保有問題、
紛争の経済的側面などにはほとんど触れられなかった」(257頁)と「あとがき」で著者は率直に記していますが、
どうしてなかなか、
260頁程度の新書という紙数の制限の中で、
実に分かりやすく「聖地の紛争」の争点をまとめていて、
その力量には心底から感服しました。


 著者自身が現地に長年身を置き、
家族とともに生活した経験があるだけに、
資料や文献の引用と抜粋でこしらえた書籍とは大いに異なる事実の厚みが迫ってきます。
繁華街で相次ぐ自爆テロの日々の中で、
著者は身の危険を感じて食事に出かけるのも思い通りにならなかったり、
娘たちを避難させたりすることも一度ならずあるのです。
日本人ジャーナリストの仲間にはイスラエル軍の放った銃によって隻眼となった人物もいるとか。
そうした紛争地の緊張感が全編にみなぎっているのです。


 2002年春のパレスチナ自治区へのイスラエル軍大侵攻については、
詳述した場合、
延々と死傷者の数を羅列することになるとして著者は代表的な軍事行動やテロ攻撃に絞って記述したといいます。
しかしそれでもこのくだりは死傷事件の連続に気の遠くなるような思いがし、
イスラエルの攻撃のあまりの理不尽さ、
武力に対してやはり武力で対抗しようとするパレスチナ側への共感めいたものを覚えないではいられません。


 中東問題のこれまでと現在を、
今概観するにはこの一冊と思える書です。


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 わずかに気になる記述があるので指摘しておきます。

 
 「ユダヤ人と聞いて思い起こす有名人」として35頁で「チャップリン」の名を挙げていますが、
彼がユダヤ人だという説は怪しいとされています。
したがってアインシュタインやマルクス、
フロイトなど、
間違いなくユダヤ人といえる著名人たちと一緒に並べるのは適当ではないと思います。
パレスチナ - 聖地の紛争 (中公新書)

その他の感想

緻密な取材の成果
ステキな輝きと深みのあるツヤ
「邪道な王道」の実現した姿を見た。
絵本的アプローチの経済入門書
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良い出来なのでは
評価基準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料
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全うな意見
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