イスラム国の正体の不透明性に迫った中東情勢全体の体系的分析
本書は、
まず安易なイスラム国陰謀論などには陥っていません。


著者の国枝さんは、
イスラム国の正体の曖昧さを浮き彫りにする形で、
その正体に迫っており、
オズの魔法使いの様にベールを簡単に捲れる相手ではありません。
結論から言うと、
イスラム国の構成員の全貌を正体として国枝さんが定義するところでも、
イスラム国は欧米どころか、
アジアからも広範な戦闘員が参加しており、
直接的には正体不明である、
しかし如何にそれが正体不明となるかのプロセス自体を全て、
実証的に浮き彫りにして正体が逆に顕在化するというのが結論です。
イスラム国とはそれが、
中東情勢全体でどのような政治的役割をしているかを浮き彫りにしてしまえば、
具体的な構成員はともかく、
その正体は把握できます。
その高度な論証を展開するのが本書であリ、
タイトルは誇大ではありません。
ヘーゲル的に、
物自体は不可知でも、
物自体の現象全体を捉えれば、
我々は物自体を把握したことになるというように、
ここではイスラム国に関する様々な現象を体系的に捉えて、
イスラム国という本質を捉える試みが成されています。


答えとしては、
アラブの春から現在までの中東情勢の中において、
イスラム国がシリアを完全制覇すれば、
シリア政権以外にイランを支持する国家が中東からいなくなります。
イスラム国は、
この方向で動いており、
尚かつアサド政権崩壊が現実となっても、
先のアラブの春に始まる「革命」が証明している様に、
直ちにそれが事態の改善をもたらす訳ではないこともまた明らかです。
エジプトも、
リビアも結果は事態の悪化でした。
国枝さんは、
この一連の中東の政治劇の展開全体の脈絡とイスラム国を分離していません。
イスラム国の輪郭は、
この過程を読み込めば明白になります。
また、
イスラム国が純粋に土着の武装集団ではないという点は、
イスラム国の正体を把握する上で、
決して見落としてはいけない細部です。
イスラム国、
アルカイダ、
コントラの間に歴史的な類比は成り立ちます。
イスラム国の正体 (朝日新書)

その他の感想

はきやすい!
引き締まるけど
これは良い出来です、個人的には文句なし
ミニコンポの修理に
固まると、ゴム状になります。
写真以上に良かったです。
格安ギターの音質改善の基本です。
びっくり。しっくり。
メンズコスメをいろいろ使用した結果・・・・
幸せな作品だったと思います
PS3版、トニーホーク プロジェクト8と比べると
積み重ねて使うため、安いフタなしを選択
目立ちますが、他製品との比較。
音声ガイダンスが便利です。
回答集も良い
「アイシテル」に続く第二弾アルバム
プレステ1を購入して。
品質、耐久性に問題なし。
買うべきです
絶対にエンドロールの後迄見ないと駄目ですよ!
リピターです。
癒されながら知識も付く
迷っているなら買うが吉
わっはっはっはっはっはっはは
古典『デカメロン』の新訳が出たのである!泰斗による翻訳は、達意で品がある。この古典に実にふさわしい。
普通に使えてます!
働くママの強い見方
買って損はしない内容だが、読後感はステマだ。
考えさせられる作品
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