警察と鬼ごっこ

全体的にアンダーグラウンド(以下UG)シリーズの雰囲気を持ちつつ、
公道で警察との逃走劇を繰り広げられるようになったのが、
このモストウォンテッド(以下MW)である。


UG同様、
様々な車をスポーツコンパクト風に改造でき、
また、
MWではFD-3SやインプレッサWRXなどの日本車は当たり前として、
ポルシェカレラシリーズやメルセデスSLKシリーズなど、
欧米の高級車も登場している。
UGシリーズ同様音楽面は充実しており、
メタルやハードコアなどコアな曲がそろっている。


操作感はUGから見られたように極端なスピード感と軽すぎるステアリングである。
グランツーリスモのように重量感有るしっかりしたステアリングではなく、
悪く言ってしまえばスカスカしていて安っぽいステアリングとなっている。
初めてニードフォースピードシリーズをプレイする方には不自然に思えるだろう。
しかし、
カーチェイスやストリートレースを小気味良く操作できるためのものと考えれば納得がいくもの。
一般公道でレースをするだけに、
対向車線の車を避けたり、
路地を走るためには必然ともいえる操作感なのだ。
ドライヴィングシミュレーターではなく、
レースゲームとして割り切っている感じは好意的。


ガルウィングやハイドロなどのパーツは消えうせてしまったが、
そもそも走りに関係の無いそれらのパーツがなくなったため、
全体的なまとまり感が出ている。
そのほか、
ステージを夜から昼に移したということで、
UGのワル感から大分スタイリッシュなイメージになっている。


また、
新たに導入された警察のシステムも違和感無く溶け込んでおり、
実際ゲーム中警察とのチェイスの方が面白く感じられることがあった。
進路上にバリケード張ってきたり、
ヘリを出動させたりと警察のアクションも様々な種類に富んでいる。


UGシリーズのファンはもちろん、
GTAやバーンナウトなどアンダーグラウンド的なイメージのゲームが好きな方にもオススメである。
ドライヴィングシミュレーターに飽きてしまった方も、
一風変わったモストウォンテッドをプレイしてみてはいかがだろうか。