『般若心経』が釈迦自身の教えではないことを知った後でも、やはり最強の262文字である
著者は、
科学者を目指して理工系で学び始めたものの、
その後仏教学者へ転身したユニークな経歴の持ち主である。
『犀の角たち』(大蔵出版、
2006年刊)では、
その経歴を生かし、
仏教と科学との接点はともに「真理の発見」にある、
という独自の仏教思想をまとめた。
本書では、
釈迦自身の教えと大乗仏教との違いを分かり易く説き、
大乗仏教は釈迦の仏教を否定して、
新しい宗教を宣言する運動であったことを明らかにする。
『般若心経』が釈迦自身の教えではないことを本書により知った後でも、
やはり最強の262文字であることには変わりがない。


著者は、
釈迦の仏教の最大の特徴は「自己救済」つまり「自利」にあるが、
釈迦入滅後数百年を経て、
独自の路線を打ち出したのが大乗仏教の運動であるとする。
「般若経」を作ったグループもその一つである。
このグループは、
教義の間口を広げ、
在家・出家を問わず、
どんな人でもブッダを目指す方法として、
「般若経」を編み出した。
『般若心経』はそのエッセンスであり、
経文ではなく呪文であった可能性もあるとのことである。


『般若心経』の決めゼリフ「色即是空 空即是色」についての解説が興味深い。
釈迦の仏教では、
五蘊(色受想行識)が実在するとしているのに対して、
『般若心経』では五蘊は実在の要素ではないと否定する。
この他、
釈迦の仏教が「ある」といったものはすべて否定される。
また、
釈迦のいう「空」と大乗仏教の「空」とは異なるものであることを、
図解で明快に説明している。
要するに、
大乗仏教は、
釈迦が構築した世界観を「空」という概念で無化し、
それを超える新しい神秘主義的な世界観を提示した。
そして、
「羯諦羯諦(ぎゃていぎゃてい)」を唱えることこそがその世界に近づく最短の道なのである。


著者は、
『般若心経』が、
簡潔であること、
しかし短すぎないこと、
構成の妙があること、
翻訳の見事さ、
個人の心を救済するお経であること、
の5点が現代日本でも人気一番のお経であることの理由であろう、
と要約している。
激変する社会環境の中で、
精神的拠り所の一つとしての『般若心経』を新しい視点から位置付けた本書により、
『般若心経』が一層親しいものになると考えられる。
NHK「100分de名著」ブックス 般若心経

その他の感想

iphone6で使ってみた報告!!
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値段とか性能の前に・・・
食わず嫌い
良さそうです。
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レイヤード系を探してたので.
具体策が皆無
満足度100パーセント
平成モスラシリーズ最後を飾るに相応しい作品。
外れやすさは解消されてる!
やっぱり出てきた悪癖…
結局ゴミになった・・・
見易さとと操作性がGood!
皆ちゃんと内容みてるの?
品質の良さはレビューの数が物語っている
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