著書“数学の探究的学習”

　本書では、
高校数学における思考力・創造力を育む学習方法の一つとして探究的学習を提案してiます。
従って本書の主旨は、
学生の皆さんが受験勉強に費やす膨大なエネルギーを単に大学合格のためのみでなくセンター試験問題を例題として、
思考力・創造力を育む学習、
すなわちこの本でいう探究的学習“自ら新たな問題を設定し、
論理的に正しい道筋に従って、
正しい解答を導く”という一連の学習を体験していただくことにあります。


　本書各章の第１節「例題の解答と基礎的な考え方」においては問題ごとにコメント“問題の意義と解答の要点”を記載しました。
第２節「問題の解答を文章で書き表そう」では筋道の通った解答を書くために、
仮定から解答を得るまでの筋道を図示した“解答の流れ図”を導入しています。
また第４節「問題作りに挑戦しよう」では読者自ら問題作りを試みるために役立つ事柄を記載しました。

第１節と第２節では、
定義と基礎基本を忠実にふまえ正攻法による解答例を与えました。
また問題を更に完全・確実に理解するために“+αの問題”、
および“設定条件を変更した問題”を作って解答を与えています。


　最近（６月７日）、
朝日新聞朝刊の見出しに“大学入試に達成テスト案、
センター試験見直しも”が掲載されました。
詳細は教育再生会議において９月を目途に検討されます。
高校生の皆さんは、
如何なるテストにも対応できるように、
本書を座右に置き学校の授業と同時進行で探究的学習を実践されることを推奨します。