大学数学を使った入試数学への対策に

入試数学の中には一度やっておかないと解けない、
知識を知っているのと知っていないのとではとくのにかかる時間も労力も大違いといった問題が存在します。
難しくなくかつ頻出のものに関しては、
網羅系参考書や問題集に載っていることが多く、
たいていどこかで当たります。
難しいものでも塾などでたまたまそういう知識を使う問題と出会うと先生が解説をしてくれます。
しかし、
そういった類の問題をまとめたものが今までなく、
その場その場で覚えないといけなく、
非常に効率が悪いです。

そういう点で本書はすごく役に立つと思います。
上で述べたような問題のうち、
普通の網羅系参考書に載っていないような、
大学数学を基にして作られた問題がまとめられています。
しかも偏ることなく、
ほぼ網羅している点がすばらしいです。
本書のおかげで受験生は効率よく対策することができます。
また使われている問題がすべて大学入試の過去問であることもいいです。
本の題名からしてなんか受験対策に役たたないと思うかもしれませんが、
実際に出た問題で演習するわけですからとても役に立ちます。
あと各知識の背景についても述べられています。
理解できなければ飛ばしてもいいし、
ちょっとした息抜きに読んでみてもいいと思います。

出版社が受験生にあまり知られていないことに加え、
題名からして敬遠されそうですが、
内容はすばらしいと思います。
東大･京大･東工大を目指す人は是非手に取って頂きたいです。
受験数学の欄に置いていないことも考えられますので、
見当たらないときは大学数学の参考書欄を覗いてみたください。
たぶん数学一般とかという振り分けがされているところに置いてあると思います。