入門書としてとても優秀

キリスト教,イスラム教,仏教を並列する形で説明する本書ですが、
それぞれの特性やルーツを非常に端的にまとめられています。

(全体像を説明する為に、
ユダヤ教の説明も大まかにで出てきます。
)
それ故に、
端折っているな、
と感じる部分や、
読み進めるうちに出てきた疑問が、
解決しないまま終わると思われる方も多いでしょう。

ただ、
とにかく端的で、
全体像の把握には持ってこいですので、
宗教学入門や、
他の宗教書籍への足掛かりには役立つと思います。

学生さんにも是非読んでいただきたいですね。

聖地で比べる3宗教のコーナーが非常にいいです。

エルサレムの説明の章は、
予備知識が有っても、
思わず唸ります。

各写真はアフロさん(教科書などにも写真を提供する業者)ですので、
とても綺麗。

活字慣れしてない人には特におすすめします。

ちょっとした時間に読み進められる文量です。


尚、
本書で最も良い点だと思ったのが、
要所要所で単語に対し詳しい説明のページ数・そして図解がある点です。

読み進める中で、
あれ？この単語なんだっけ？と思った時に立ち止まれるのがいいですね。

入門書としては、
よく工夫された書籍だと思います。