精密な良い製品です。

驚くほど大きな箱で到着します。
組み立てはさほど難しくありません。
ただ、
鏡筒や三脚はそれなりの重さがありますので、
手伝ってくれる人がいると良いでしょう。
粗悪な天体望遠鏡は、
三脚が華奢なため、
捉えた像が風などで揺れて見にくいものですが、
実に頑丈で重い三脚をもっています。
天体望遠鏡としての素性の良さをこの重さが物語っています。
ただ、
ちょっと庭に出して星を観察！という使用ではギリギリのところでしょう。

像は驚くほどクリアで土星の輪や木星の縞模様も条件が良ければ見ることができます。
月に至っては、
ムーングラスが欲しいほど明るくクッキリとクレーターを見ることができます。
ただ、
倍率を上げても天体写真のような精緻な姿を見ることはできません。
大気の層が邪魔するからです。
天文台の大きな望遠鏡でも星の姿は、
さほどよくは見えないものです。
ここでも、
丈夫な三脚のおかげで、
天体像がブレることはほとんどありません。

ウリの自動導入ですが、
最初のセッティングさえキチンとすれば、
かなりの精度でその天体までスイッチ一つで動いてくれます。
月ぐらいでしたら、
外すことはまずありません。
3つの星を基準にアライメントをするのも、
慣れてしまえばさほどむずかしくありません。
一度捉えれば、
自動で追尾してくれるので、
みたい天体があっという間に視界から消えるということもありません。
逆に、
最初のセッティングで躓くと、
評価は落ちると思います。
小学生には重さも含めて難しいかもしれません。

アダプターを使えば、
一眼レフで簡単に写真撮影ができます。
nikonのv1ですと、
月は画面に入りきりません。
DX機のＤ7100ですと画面いっぱいに映ります。
FX機のD810ですと、
やや小さめに写ります。
映像素子のおおきさのかんけいです。
導入後は自動で追尾しますので、
オリオンの星雲なども肉眼で見るより美しく撮影することができます。
私は、
この望遠鏡で初めて天体写真を撮る楽しみを知りました。

ソフトウェアのトラブルが一度ありましたが、
「シュミット」さんに送ると無償で見てもらえました。
並行輸入よりも代理店を通した方が安心かもしれません。
アメリカ製品ですからマニュアルも英語です。