小気味よさとイキのよさ

イギー・アゼリアの「Fancy」で初めてその歌声を聴いてとても魅了され、
本作をずっと待ちわびていました。
どの楽曲も2〜3分と短め、
トータルは約40分です。
ロック調の楽曲が主体なのが僕には意外でしたが、
小気味良い楽曲がいっぱい、
パンチ力は充分です。


アルバム・タイトル曲でEDMっぽい1、
“f☆☆k”という単語に“ピー”音がかかりますが、
これが音楽の一部になっているところがうまい。
2（第二弾シングルの予定）から5はロック色。
ポップだったりグイ乗りBがけん引していたり、
ガーリーだったりハードだったり、
多彩で飽きさせません。
第一弾シングルの6は、
XCX初の全米ヒット（Billboard最高位8位）というだけでなく、
世界的にも大成功しました。
大ヒット映画「THE FAULT IN OUR STARS（邦題：「きっと、
星のせいじゃない。
」）」に使われたことも影響したでしょう。
映画の舞台であるアムステルダムで撮影されたPVを見ると、
挿入される映画シーンで見せる主演女優のシャイリ−ン・ウッドリーの素直さや抑えがたい恋心と楽曲がとてもマッチしていることがわかります。
8からまたロック調です。
10ではジョーン・ジェットを連想しました（懐かし）。
13は6と同じゆったりしたノリで、
イントロからレッチリを思わせます。
こういうタイプの曲でのXCXの歌声はとても伸びやかで個人的には一番好きです。


プログラミングと生楽器をうまくブレンドしてダンサンブルな音作り、
楽曲は歌メロがわかりやすくポップ、
でもGがけっこうガリガリやっていて、
なによりXCXのVoが最高に魅力的。
必携の一枚と思います。
ソング・ライターとして、
ヴォーカリストとして、
ソロでも共演でも、
今後のますますの活躍を期待しています。


1.Sucker、
2.Break the Rules、
3.London Queen、
4.Breaking Up、
5.Gold Coins、
6.Boom Clap、
7.Doing It、
8.Body of My Own、
9.Famous、
10.Hanging Around、
11.So Over You、
12.Die Tonight、
13.Caught in the Middle、
14.Need Ur Luv