客をもてなす真心に触れる徒歩参宮
江戸時代の伊勢参宮の本。
参宮目的ならかなりの広範囲の旅行が認められたことから、
初期は貧困者、
弱者による信仰の旅だったものが、
江戸後期には観光旅行化していったという。
関東から伊勢を経由して宮島まで旅したり、
宿屋から土産を実家へ送れるようになったり、
大富豪が参宮者に金品を施すなど、
旅行もシステマチックになり旅の利便も増した。


歴史自体もなかなか読みどころがあるが、
読んで一番面白かったのは、
やはり最終章の奈良〜伊勢間の徒歩参宮記だろう。
江戸の庶民のお伊勢参りを追体験しようと、
草鞋や当時の旅装束を作り、
できるだけ当時の街道を使って歩く。
四半世紀以上、
著者はゼミ生や有志とともに、
奈良大から5日かけての徒歩参宮を行なってきた。
早春に毎年同じコースを歩くうち、
沿道住民に春の風物詩として楽しみにされるようになったという。


徒歩で旅すると、
体調不良や生理現象で遅れが生じる人もいる。
マメが出来て歩くのも苦痛になる人もいる。
毎日30キロ以上歩くのだから相当ハードだ。
だが、
沿道住民は温かい。
中庭で休憩したいという申し出に応えるだけでなく味噌汁まで出してくれたり、
定宿である峠の宿屋は大人数の宿泊のために親戚から布団まで借りて待っていたり。
通りすがりのおばちゃんもダンボール1箱の食べ物を学生たちに渡したり、
と実に優しい。


著者はいう。
「街道は人と出合うように仕組まれている。
旅が歩く人の体力や根性だけで続くものではなく、
沿道の方々の声援や協力で可能になることを昔の人は知っていた」。
日本に限らず、
サンチャゴ・デ・コンポステラ、
エルサレム、
メッカなど「聖地巡礼」は世界中にある。
崇敬の念が巡礼路の住民のもてなしの心を育んだ。
お伊勢参りもまた、
参宮者に敬意を持って接待してくれる沿道住民の「真心」に触れ、
信心や期待を大きくしながらゴールへ向かうものだったのかもしれない。
お伊勢参り - 江戸庶民の旅と信心 (中公新書)

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