依然として鋭い洞察に、名人芸レベルの話術
 著者のラマチャンドランについては説明は不要だろう。
幻肢の研究などで知られる世界的な脳神経科学者であると同時に、
ベストセラー『脳のなかの幽霊』を生み出した当代一流の書き手である。
そして、
そのベストセラーの続編ともいえるのが、
本書『脳のなかの天使』である。

 幻肢、
カプグラ症候群、
電話シンドロームなど、
奇妙な症例の数々が本書でもまた解説されている。
そのなかでもとくに印象深かったのが、
共感覚を扱った第3章だ。
まずは簡単な実験で共感覚の実在性を示してみせたラマチャンドラン。
続いて、
脳領域間の「クロス活性化」というクリアな視点から、
その現象を鮮やかに説明してみせるのである。
もちろんその説明には今後さらなる検証が必要であろうが、
そこには「さすがこの人」と思わせる説得力と明瞭さがある。

 もうひとつ、
本書で著者が力を入れて展開しているのが、
脳と認知の進化論的説明だ。
ラマチャンドランによれば、
人間の脳は漸進的に進化してきたものの、
同時に、
(ほかの動物の脳とは大きく隔たっているという意味で)ユニークなものでもある。
そしてそうした前提のもとに、
ラマチャンドランは人間の言語、
芸術、
自己認識と他者理解などに関する進化論的考察を進めている。
脳の解剖学的説明とミックスして展開されるここらへんの議論は、
ぜひ本書後半部で堪能したいところだ。

 率直に言って、
1990年代後半に『脳のなかの幽霊』が出版されたときほどの衝撃は、
本書にはないかもしれない。
しかし、
ラマチャンドランの洞察は依然として鋭いし、
この人の話術はやはり名人芸である。
本書でも、
注のひと言にハッとさせられたり、
括弧内のジョークにクスっとしてしまうことたびたびである。
また今回の本では、
『脳のなかの幽霊、
ふたたび』で味わったような物足りなさを感じることもないだろう。
むしろずいぶんボリュームのある本書であるが、
最後まで気を抜かずにしっかり楽しみたい1冊である。
脳のなかの天使

その他の感想

健康というお題は割といい
雑誌好きの人には、広くオススメします!!
使いにくすぎる
ロックが・・・
安いのでまぁこんなもんかと
バイオマスターSW4000装着可!
機能スペックは申し分ないが・・・
珍しい切り口。類書がないので重宝します(^^
英語学習初期には良い
業務フローチャートを勉強するには最適
今更のモデルチェンジの真価とは?
独特な香り
意義のあるシングル
お宮参りに履きました。
何かおもちゃみたい!!
こんな
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好評でした!
zeddsam
表紙買いの結果
いいですが。
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自分や家族用として
常識が覆されました。
肌荒れしません
もう少し大きく
よく切れます!
付録バッグ目当て
小さめだが運転が楽しくなる
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