locofrankの新たな「STANDARD」を提示した1枚

今までに比べると曲のテンポが緩やかになったものの、
相変わらずのloco節が炸裂してますよ。
「signpost」などはそれが言えるんじゃないでしょうか。
イントロから攻め込んでくるギター、
サビに向けスピードを増しつつも力強く叩かれるドラム・・・　他にも、
ゴリゴリしたギターリフと休むことなく展開されるドラムが印象的な「Gold mine」、
これぞlocoの真骨頂！って言えるような「Pack of mutts」などそれを感じられる楽曲が詰まっています。
特に、
「Pledge」→「HOPE」への流れは秀逸すぎる。
全く滞らずにサクサク聞けますね。
また、
イーグルスの曲をカバーした「Desperado」も原曲の雰囲気をぶち壊さず、
それでいてlocoらしさを感じさせるアレンジがいい感じに出てます。


そして、
ラストの「Birth」。
新たな「STANDARD」とも感じる事が出来るこの曲は、
アコギを取り入れた開放的な音像でハードなライブを髣髴とさせる楽曲の多いlocoにしては爽やかなミドルチューンとなっています。
何というか、
すごく優しい曲となっていて意表を突かれました。
アルバムのタイトル通り、
まさに「STANDARD」となりえそうな感じです。


そんな今作、
一つだけ欠点を上げるとすれば「曲がキレイにまとまりすぎている」という点だろうか。
loco節は感じられるんだけど、
少しパンチに欠けているというか。

でも、
この変化を提示したからこそ「新たなSTANDARD」を作り出せたのです。
個人的にはすごく好きな1枚になりました。
最近、
メロコアを聞かなくなったって人にも聞いてほしいですね。
現に私がそうでしたから・・・