新たな心の眼が開いた

　読んでみて、
人に歴史ありとはこのことだなと思うばかり。

　お坊さんなんていうと、
私みたいな俗人は葬式の時くらいしか縁がないのだが、
心改めた。
アッツ島他戦跡各地巡拝を行って英霊を慰霊するなんてできない。
筆者・山田師は本物である。
本物の言葉にはとにかく重みがある。
本書にはたくさんのことを教わったような気がする。

　商品説明に小難しいことが書いてあるが、
なんも難しいことなんて書かれていない。
肩ひじ張らずに山田師は自然体で語っている。
本当に新たな発見が多かった。

　具体的に内容に触れては書けないが、
わかりやすく言うなら「今まで常識だと思っていたことが、
実はそうではないと教えられ、
既成概念が壊されて知的範囲が広がった時に得る喜び」という感じ。

　できうるならば、
宗教家の本だから、
と避けずに、
お手にとっていただきたいと思う。

　私のような俗人も、
俗人は俗人なりに頑張っていこうと力づけられました。