数万語の言葉と釣り合う一枚
 土門拳という写真家については何も知らなかったのだが、
ひょんな事で酒田の土門拳記念館を訪れることになった。
写真という表現ジャンルについても全く思い入れなく、
先入観もなく、
「写真ブーム」なども眼中になくて、
観てみると、
もう、
凄かった。
ちょうど「古都巡礼」の写真展示をしていたところだったが、
写っている仏像の質感がとても濃密で、
観ている自分に向かって何かが入り込んでくる感覚に襲われた。
いわゆる「仏像ブーム」なんていうのには何の興味もなかったのに、
「古都巡礼」の写真に映る仏像には強烈に心惹かれてしまった。
他に庄内の風物を切り取った写真もあり、
それもよくて、
売店で写真集を見るとこの商品が目に付いたので手に入れた。


 この写真集には作家などの著名人のポートレイトや戦中・戦後の日本の風景、
先の「古都巡礼」、
文楽人形や演者の写真などを少しずつ収めていて、
他のレビュアーさんが仰っているように多くの有名人のコメントと歴代「土門拳賞」受賞者も載せている構成で、
眺めているといろんなことを感じさせてくれる。
昭和という時代についていくらか書籍を読んだが、
ここにある写真はその一枚一枚で数千語・数万語の言葉たちと釣り合うぐらい多くのことを指し示しているようだ。
戦中・戦後の風景は何十年も前の瞬間であるはずなのに、
今ここで解凍したらとたんに動き出しそうなぐらいの迫真性をもって定着している。
振り返ってみれば自分たちの現在というのがどれほどここの写真と釣り合うぐらいの迫真性を持っているのか、
またベンヤミンのアウラ論もこの写真を見るとどうなのか、
それぞれ疑問に思えてくるぐらいだ。


 写真好きの人にはきっと他にいろんな見所があるのでしょうが、
写真という表現ジャンルについて全く知らなかった自分も衝撃を受けた写真家、
土門拳。
日本の芸術家というくくりでも指折りの人なのではないか、
と思い始めた。
その意味で、
自分の体験から考えて、
「土門拳」をまだ知らず、
日本の芸術家に興味のある人にお薦めの一冊だと思います。
土門拳の伝えたかった日本

その他の感想

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