グラフィックとアイデアがいいだけに非常にもったいない

TPSだが、
RBボタンとLBボタンで撃った地面の高さを上げ下げできるのが特徴。

敵の足場を撃って敵の姿勢を崩したり、

自分の前方を隆起させて敵からの射撃を防いだりする。


グラフィックはなかなかに綺麗だし、
武器の種類は多すぎるほど充実。

地面の上げ下げを敵との戦闘だけでなく、

崩れた橋を支えたり、
侵入できない場所に地下から入ったりと
ルート開拓の手段に使えるのは非常に面白い。
物理エンジンも有効に働いている。


一番の難点は、
ノーマルに相当する「スタンダード」ですら
敵の射撃精度と耐久力と数が圧倒的すぎることだ。

こちらの銃では狙いが定まらないほどの距離から
異様なまでの正確さで連発され、
主人公の体力はあっという間になくなってしまう。


敵に関しては一番弱いザコですら結構な弾数に耐えるのだが、

それを強化したタイプが続々と登場するため、

地面の上げ下げなど考える暇もなく、
とにかく頑丈な瓦礫の裏に隠れ、

爆発系の強力な武器に頼ってチマチマと倒していくしかない。

場合によっては運に頼って敵のいる場所に適当にグレネードを連投したりする。


もう少し落ち着いて戦わせてくれないと狙い撃つ楽しみも感じられないし、

どの地面を上げると有利になるのか考える暇すらない。

グラフィックとアイデアがいいだけに非常にもったいない。


とにかく全編にわたって敵に殺されまくってイライラさせられた。

死んだ場合にいちいち「最新のチェックポイントから再開」かどうかの
メニューを選ばされるのも面倒。

このゲームを純粋に楽しみたいなら難易度カジュアルでのプレイをオススメする。


先へ進むために地面の上げ下げを利用したトリックも
どの部分がなんの装置かが分かりづらかったり、

地面に埋まったトンネルは相当に観察しないと発見できなかったりして
ひらめく快感にはイマイチ届かなかった。


システム自体がいいだけに、
おかしな難易度や