間違った記述が有り、具体性に欠ける。添削不足。

被災者のリアルな声が記載されていると期待して購入しました。

対策本なのか、
体験談集なのか、
中途半端な印象を受けました。

公衆電話では10円玉しか使えなくなる、
など、

経験しなければ思いつかないようなこともいくつかは書かれています。

が、
大部分は不安だった、
悲しかった、
怖かったなどの一言程度の感想です。

体験談としては、
貴重ですが、
防災対策としては意味がありません。

様々なアイディアが記載されていますが、
間違った記載も多数ありました。

例えば、
水の備蓄に関して、

「水道水を沸かして、
ペットボトルに溜めておく。
」は、
間違いです。

沸かすことにより、
消毒成分を取り去ってしまい、
備蓄中に細菌が繁殖します。


「キモチの防災マニュアル」とありますが、
具体策がありません。

こんな気持ちになるから覚悟しておくように、
ということなんでしょうか？
気持ちに重点を置くなら、
もっと詳しく、
どのような時に、
どこが不便で、

どうマイナスな感情をもった、
それを感じないためにはどうしておけばよかったか、

または、
その気持ちがいつ解消されたか、
まで書くべきではないでしょうか。

文庫本とはいえ、
内容が薄く感じました。

残念ながら、
防災対策として購入するなら、
私はこの本はお勧めしません。