「恒例の全てのポジションからベスト・プレーヤーを選ぶ冒険的セレクションの号。｣

　本邦では唯一となったメジャーリーグ専門月刊誌です。


　セイバーメトリクスを大胆に取り入れた誌面作りが特徴ですが、
特に今月号の｢ベスト・プレーヤー・ランキング｣にはその傾向が顕著です。

　2012年より、
投手野手、
全てのプレーヤーからSLUGGGER誌独自のベスト・プレーヤーを単年ではなく、
３年間の実績を基にWAR(Wins Above Replacement)と言う平均的な選手に比べてどれだけチームの勝利に貢献しているかを表す指標で決めています。

　誌内に投稿している記者の中でもかなり賛否両論も有り、
専門誌により計算値に差が出る為、
Fan Graphs版と、
Baseball Reference版２通りの数値から判断しています。


　ここ２年は連続してタフな先発投手が栄冠に属していましたが、
近年本誌が一貫し推している「あの選手」の評価がどうなるかはお読み頂くまでのお楽しみです。

　
　ランキング漏れの選手リストにはまだ1年限りしか活躍していない新人の他に、
ファンには残念なベテラン選手が加わってしまいました。


　他の記事では、
敏腕３A球団社長が語る｢ファンサービスの極意 Part2｣が読み応え有りました。

　選手のサラリーが低く、
球場や備品が地方自治体や親球団の支給であるマイナーリーグの球団は、
経営が上手くいけば実は美味しい商売で有る事が解りました。

　Pic of　The Monthはビデオ判定に不服を申し出て退場処分になったファレル監督(レッドソックス)の写真でした。


　毎月楽しみにしていた「殿堂入りしていない英雄列伝」は休載。

　名鑑で本号が御休みだった２月も含めると3カ月連続で読めず、
残念でした。
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