思いやりが育つ絵本

くまのこ・くんちゃんが主人公のお話。
メッセージ性の高いこんのひとみさんの文章で、
お話の展開に感心させられました。
この内容にはいもとようこさんの絵がベストマッチしていて、
小さい子から中学年くらいまで充分楽しめる内容かと。

お話の内容は、
くんちゃんが骨折して、
入院してしまいます。

入院先で、
みんなの怖い夢を食べて助けてくれるバクおばあちゃんに出会います。
バクおばあちゃんは、
みんなのために食べた夢でお腹がパンパンです。
吐き出す先もなく、
ドンドンお腹は膨れてしまいます。

新聞記者のお父さんに、
取材は人の話をよく聞くことだよ！と教わっていたくんちゃんは、
聞き上手になっておばあちゃんのお話をたくさん聞いてあげ、
色々と回復のお手伝いをしてあげます。

人を思いやる優しい気持ち、
人との関わり方をそっと教えてくれる、
そんな絵本です。