肉声を聴きたい人に

　エックハルト・トールの講演（英語）の３枚組ＣＤです。

　彼の話（テレビ、
講演、
著書など）はどれも、
多少のバリエーションがあるとしても、

「わたしは「いま、
この瞬間」を大切に生きます」、
（「the power of now」の抄訳）という本の内容と同じように私には思えます。

　要するに、
なくてはならないただ一つに焦点が絞られていて、
（どれを読んでも聴いても）損をしたということが決してありません。

　
　このＣＤは公開録音なので、

著書の朗読とはちがい、
聴衆の反応も録音されていて、
語りも自然体です。

　時間的な制約や、
トークならではの抑揚などもあり、
彼の中心的なメッセージを汲み取りやすいという長所があります。

（中心点は揺るぎませんが、
最後の著作が出てからも語り続けていますので、
手法や説明がより洗練されてきているかもしれません…）

　以下、
断片的なメモですが、
英語での
語りの内容を多少なりご想像いただければ幸いです。


（人間関係におけるペインボディ、
あるいは関係嗜癖、
依存性）
　「あなたは私の唯一理想の人…あなたは私を満足させるためにここにいる、

　もしあなたが私の欲求を満たしてくれないときは私は怒る、

　怒りが来ると欲求不満がくる…
　しかし、
この世のいかなるものもあなたの（エゴの）欲求を満たすことはできない、

　どんな人々、
状況、
条件、
モノも、
（エゴの）期待のレベルには到達できない…」
　「今、
空間、
静けさ、
大いなる存在…」とのつながりが深まるほどに自ずから依存やこだわりから
自由にされるようです。
本質にシフトすれば、
（形を持つもの、
対象や思考が）あまり重要ではなくなる…という意味です。


　エゴが問題、
（新たな）悩みを作り出す能力を観察することは一種の驚きです。

　それが（いわゆる）不幸であっても、
悩み、
問題ではなく状況ととらえて、

今の状況をYesと受け入れると良いようです。


（最後の部分）
　真理はシンプルです…意識の深みをあなたは既に知っている…