期待したのが間違いだった

非常に多機能な印象だったのだが、
当然できると思っていたことができず、
失望感も大きかった。


まず、
アドレス帳が貧弱。
ユーザー項目を設たり、
任意の項目でソートや抽出をするというような、
通常のアドレス帳に期待される機能がなく、
フォルダ分けに頼るしかない。
そのため、
送信の度に選択条件が変わる場合、
フォルダ分けしたものは次回からは無意味になり、
送信が終わったら一旦削除した上でデータベースでの抽出からやり直してインポートし直すしかなく、
非常に効率が悪い。
これでは一時保管場所でしかない。

日常の単純な送信であれば不便はないのかも知れないが、
例えば多数の会員に対してその都度条件によって送信内容を変えるといった使い方には対応できず、
パソコンを使うメリットが生かし切れていない感じがする。


また、
送信ログの表示や印刷をしたい項目を任意に設定できないのが不便。
特にFAX番号の項目がないため、
大量送信した場合に送信に失敗したFAX番号の確認照合がやり辛くて不便。
FAXIDの項目はあるが、
設定していない受信者もいるためほとんど使い物にならない。
そもそも、
個人が相手の場合は会社名の項目は無意味。

アドレス帳に任意の項目が設けられて、
それをログに表示できれば非常に使い勝手が良くなるのだが、
なんでそんな簡単なことができないのかという素朴な疑問を抱いてしまった。


さらに、
Wordの差し込み送信機能が恐ろしく原始的で驚いた。
送信の度にいちいちテンプレートを開いて原稿を流し込み、
差し込みフィールドを挿入しなければならず、
アドレス帳の貧弱さも加わって、
事前に準備した原稿を一斉に送り分けたいような場合、
非常に大きな苦労を伴う。
事前に作成したWord文書を流し込む場合も、
テンプレートのページ設定を変更しなければならず、
極めて効率が悪い。

恐らく、
差し込み送信はオマケ程度に付加されたのだろうが、
操作体系がWindows95時代の亡霊を引きずっているような印象を免れない。

せめて送付状の機能がもう少し融通利けばWordを使わずに済むのだが、
紙の無駄使い的な送付状としての最低限の機能しかないため、
こちらも使いものにならない。