西洋の男性ファッションの変遷を絵画作品の中に読み解く
『怖い絵』シリーズで多くの読者を魅了した著者が、
2010年から共同通信社の配信で各地方新聞に10回連載した後、
しばらく時をあけて角川書店の『本の旅人』誌に2年ほど書き継いだ原稿をまとめた一冊です。

 西洋絵画に描かれた男たちのファッションを取り上げてこれほどまでに興味深い書をまとめる著者の鋭い着眼点と達意の文章には脱帽です。


 かつてはゴムもファスナーもホックも存在せず、
身にまとう物の着脱に相当な時間と手間がかかった時代がありました。
それならば出来る限り簡素な服装を編みだせばよいものを、
西洋文化ではクジャクのごとく女性以上に男性のほうが華美なファッションを、
使用人の助けを借りて競うように身につけるまでになりました。


 現代の目から見れば異装としか形容できない身なりをまとった男たちが描かれた30の絵画を、
見事に印刷された図版とともに著者はひとつひとつ丁寧に解説していきます。

 15世紀には男性のトンガリ靴プーレーヌが大流行。
労働に不向きなこのデザインはだからこそ上流階級が自らの地位を誇示するために開発されたとの由。
トンガリ部分の長さは階級の違いによって厳格に差が決められていたほどだとか。

 17世紀オランダはプロテスタントであるがゆえに黒を基調とした地味な服装がはやったが、
ラフと呼ばれる襟巻を白にすることでアクセントをつけていたそうです。

 女性が優勢な18世紀ロココ時代にはカツラが流行する一方で男性的なヒゲの流行は皆無となったという相関関係の妙も初めて知りました。


 つい先月読んだ『中野京子が語る 橋をめぐる物語』は北海道新聞に連載した原稿を編んだ書でしたが、
共同通信の配信/雑誌への掲載をまとめたこの『名画に見る男のファッション』といい、
達意の文章を紡ぎ続ける著者の精力的な執筆活動に敬意を表したいと思います。
名画に見る男のファッション (単行本)

その他の感想

とても素晴らしい!絵と文章の細かい解説!
くっつかないんです
心の哲学への、第一級の入門書
オリジナルウエディングのヒントがいっぱい
今後の展開に期待
密室劇の金字塔であり、映画史に刻まれる不朽の名作
元々詰まっているプリンターに使用→直った
2018年一番つまらない本
梅雨に備えて・・・
機能性とデザインが両立
いいカメラ
唯一賛成できたのは、現実を見ろ、ということ
付属されているヘラに注意
音の明瞭度が上がります
長い間使用しています。
張り切って買いましたが。
豆カレーやスープに使っています。
デザインなどとても満足。
ふたりとも天才
サイズは1つ大きめをオーダー
ずっとダブルゲージを探していました。
使いやすいけど
iphone4/4s
著者が誘う、個体発生は系統発生を繰り返す「反復説」の現在
自宅で使っています
可愛すぎる (((  ))) 
ダウンの補修
初めて買うアマニオイルは、何が良いのか迷いましたが、酸化しづらい 遮光ボトルで、短期間で使いきれるよう小瓶のこの商品を 選びました。 味は、少々クセ有りでしたが、オリーブオイルが大丈夫な一つならオ
ユーザニーズを知りたくて本書を購入。
完全書き下ろしの著作ではない
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