単語の選択が４級受験という需要に対応していない

「ドイツ語検定４級レベル」＋「日常会話でよく使われる語彙」で選ばれた４４８語からなる単語帳。
幾つか問題点がある。
まず、
ＣＤは軽快なリズムをバックに単語を流すのであるが、
単語が長いと早口になる。
したがって、
よく聞き取りにくい。
バックグランドミュージックがあるのは飽きがこないので勉強するのが捗ったような気分になるが、
それは気分だけであり、
それほど暗記している訳ではないことに気がついた。
あと、
何しろ、
この単語帳の問題点というか、
評価が低い理由は、
単語の選択が４級受験という需要に対応していないからである。
というか、
３級でも不必要な単語が入っていたりする。
そもそも最初の単語が　Abgas　だ。
これはドイツ語単語では「出る単」並みに優れていると私が考えている在間進の独検合格 『単語+熟語1800 改訂版 』には当然出てこないし、
白水社の『ドイツ語４０００語』にも出てこない。
４級の試験に仮に出たとしても注釈が入ると思われる。
在間進の独検合格 『単語+熟語1800 改訂版 』は、
３級を想定しているが、
２級の熟語なども含まれており、
実質的には２級対応の単語帳であることを考えると、
この単語帳の単語の選択には大いに疑問を持つ。
ちなみに、
これは娘が４級を受けるために購入したのだが、
すぐ使わせないことにした。
Abgas　以外にもanz’nden, Heimweh, Profi, Bremse, R’ckfarkarte, Visum, unheimlich など４級受験にはいらないだろうという単語が多く含まれている。
ということで、
単にドイツ語の語彙を増やすという目的で購入するならともかくとして、
４級を受験するために購入することはお勧めしない。