部屋作りは自分作り！

「『なりたい自分』が住んでいる部屋をイメージして、
それをもとに部屋を作り替えていきましょう」というのがこの本のテーマです。

模様替えは流行や好み、
機能性を総合的に考えて行わなければいけないので、
バランス良く気に入る部屋にするというのはなかなか難しいことです。
また、
一度きれいにしても、
その状態をキープするのは至難の技…
そこでこの本が部屋作りの基準として提案しているのは、
「なりたい自分」にふさわしいかどうかという点です。
笑っている自分、
仕事のばりばりできる自分、
恋人と仲のいい自分…それを具体的にイメージすれば自然と、
あるべき部屋の姿が見えてくるというわけです。

風水などの未知なる（少なくとも私にとっては）ものではなく、
環境が人を作るというとてもシンプルなアイディアに基づいた片付け方法なので、
納得して読み進めることができました。
「ルームセラピー」という聞き慣れない言葉も、
すとんと腑に落ちました。
自分の居場所を変えるということは、
自分を変えるための身近で簡単、
かつ実に効果的な方法なのですね。

part 4あたりの片付け術に関しては、
いくつかの点で（ものを箱に分けたり、
場所に付箋を付けたりするなど）正直面倒だなと感じました。
ですがpart 5の理想の自分像別の提案においては、
気軽に試せそうなことも多く（PCのデスクトップを変えるなど）、
小さなところから変えていこうというやる気が湧きました！
単純な片付け法紹介本というよりは自己啓発本に分類される類の本だと思いますが、
まどろっこしくなく実践的なところが気に入りました。