子どもたちにふれる全ての大人へ

ボトムアップを全く知らない方も、
すでに実践されている方にもどちらにも学べる本になっています。
指導者とは選手生徒に対して上から押し付け、
違うことをすれば否定し怒鳴りかたちにはめることがしごとだと考えていました。
しかし自分自身が選手だったときに一番やる気を持ってスポーツに取り組み一番伸びたときをふりかえると、
自主自立的な時間を過ごしていたときにほかならいな、
とボトムアップを知りハッとさせられました。
押しつけやらせることが指導者の役割なのではなく、
いかに自主自立的に取り組んでもらえる様にコーディネートできるか…そういった事が事細かにそしてわかりやすく図やイラストを含めながら書いてある本です。
選手を育てるためのアレコレに比べ、
コーチのコーチング力を育てるアレコレはまだまだ少ないと思います。
技術面、
体力面ももちろん必要です。
しかしその前に学ぶべきコーチとして選手と関わる上で学ぶべきことがあるのでは？と考えられてかたにはピッタリの内容なのではと思います。

私は小学生陸上クラブのコーチです。
畑先生の著書に出会ってからコーチングが大きく変わりました。
試合では選手同士が話し合い『時間ないけど、
あと練習もっぺんしとこ！ここもうちょっと良くしよ！』など選手たち同士のコミュニケーションが増え、
リレーで初心者の選手が加入しても『~くん初めてやからバトンパスはフォローしていつもより大きな声でいこ！』と自然に声があがるなどコーチ目線ではわからないことを実戦に向け自分たちでクリアしていく姿に選手としてのみならず人間として成長していくれていることに大きな喜びを感じます。
結果ばかりを求めていた過去では結果がダメなら成長がないとまで考えていました。