アメリカン・オールド・スピリッツ

日本ではほとんど知られていませんが、
アメリカでは伝説のカレッジ・バスケットボールのコーチ、
ジョン・ウッデンの本です。

バスケットのみならず、
バスケット以外（On and Off the Court)の人生についての深い信念のようなものが語られています。

その信念とは、
単なる処世術のようなものではなく、
父母の代、
特に父親から受け継いだ、
古い価値観、
道徳観のようなのものです。

それは、
旧いアメリカ、
さらにはピューリタニズムの価値観にもつながっています。

今では忘れ去られているようなものですが、
本当は大事なものかもしれません。

ヒッピー全盛の60、
70年代の学生に、
刈り上げ（カッコよく言うとクルーカット）、
シャツの裾だし禁止、
ネクタイ着用を求めていたのはちょっとした逆カルチャーショックです。

練習の重視、
チーム第一主義等、
精神論的なものも含め、
教育方針には日本の高校野球の監督に近いものを感じます。

「人生哲学」という言葉は嫌いですが、
あるとしたらこういうものかもしれません。

同時代にマイケル・ジョーダン等がいた事を考えると、
不思議な気がします。

アメリカン・バスケットボールの世界は深いですね。