"すべては最高！"、創造する無限の可能性

全世界で愛される玩具LEGOブロックが長編アニメーション映画になって登場。

レゴの映画なんて聞くとすごく子供向けで、
レゴの販促映画かと思えますが、
甘く見てはいけません。

レゴで遊んでいる人、
かつて遊んだ人、
子供に買い与えた人。
このブロックに触れた人すべてに、
そして何かを作り出すことに一生懸命な人に、
この映画は感動を与えてくれます。


この映画はCGアニメではありますがストップモーション、
いわゆるコマ撮り風のアニメになっていますので、
若干ぎこちない動きがかわいいです。
すべて私たちが知ってる実際のレゴの範囲で動きます。

実際のレゴのようにと言いましたが、
キャラの動きだけでなく質感も完璧。
経年劣化した色あせや、
指紋のあと、
ホコリなども丁寧にCGで再現されています。

登場するものもすべてがレゴです。
建物も車も、
太陽も海も、
爆発や波のような現象すらレゴで再現されています。

すべてがレゴで作られた世界は、
観ているだけで斬新で面白く、
新たな映像ジャンル「レゴ」が誕生したと言ってもいいかもしれません。


映像だけでなくお話も秀逸。
ネタバレはしたくないので、
細かく言えませんが創造性について訴えかける内容となっています。

平凡な主人公が、
悪の大王の世界征服を阻止するという、
お決まりでわかりきった話ではあるのですが、
キャラの役割やメッセージがなかなか深い。

完璧なまでに規則付られた世界に生きる主人公エメット。
手にあるマニュアルでものを作り、
動き、
生活する。

それに対し、
ヒロインのワイルドガールやその仲間たちは、
自分で考え、
自由な発想でものを生み出していきます。