地球外生命の確信派と懐疑派の共著本。非地球型知的生命体の具体像にまで想像を巡らしている
本書の『はじめに』を読むと、
地球外生命の存在について、
基本的に、
天文学者や物理学者は確信派で、
生物学者は懐疑派なのだそうだ。
本書は、
そんな確信派を代表する天文学者の井田茂氏と、
懐疑派を代表する生物学者の長沼毅氏の共著という、
非常に面白い取り合わせの共著となっている。
 

筆者は、
まず、
地球生命について考察することから開始しており、
地球生命が生きていける限界を押さえると同時に、
地球生命が生まれ、
ヒトにまで進化することがどれほど偶然に支配された奇跡的なものであったかを示しており、
地球の生成条件が少し変わっていたら現在の地球生命は存在しなかっただろうとしつつ、
地球だけを奇跡と呼ぶことはできず、
生物にはきわめて大きなバリエーションがあるだろうともいっている。
地球外生命については、
広く知られている火星や木星と土星の衛星に微生物が生息している可能性を示し、
本書の白眉である最終章で、
『系外惑星に知的生命は存在するか』という本書の最大のテーマを検討して、
非地球型知的生命体の具体像にまで想像を巡らしている。
 

驚くのは、
我々の住む銀河系内だけでも生命を宿し得る「ハビタブル惑星」が100億個以上あるだろうと見積もられ(さらに、
銀河は宇宙に少なくとも1700億個以上あるともいわれている)、
しかも、
太陽系内の微生物の存在さえ議論されている状況下で、
未だに「バクテリアのような生命がいるかどうか」の論争が続いており、
中間派でさえも、
「もう1個くらいの星にはいるかもしれない」程度で、
知的生命となると、
確信派の研究者たちも意見が大いに分かれているという現実だ。
面白いことに、
『おわりに』で、
これまで懐疑派だった長沼氏が確信派に洗脳されたといい、
確信派の井田氏が弱気なコメントを寄せているのだ。
それだけ地球外生命、
特に知的生命の存在の有無というのは、
現在の人間の英知を超えた問題ということなのだろう。
 

最後に、
長沼氏の印象的な言葉を紹介しておきたい。
「宇宙のどこを探してもバクテリアかアメーバくらいしか見つからないのでは、
知的生命体は宇宙に私たちしかいないのだという新たな悲観論になりかねません。
私たちはあらためて孤独感をかみしめることになるのではないでしょうか」。
 
地球外生命――われわれは孤独か (岩波新書)

その他の感想

驚異の電池持ち!
南京錠大きめ
うまるちゃんコミックカバー付録
生きることへの思いが溢れる一冊
IDケースとしてはやや金額が高く感じるかも知れませんが、期待に応える品質です。
題名が?
ちょっと残念・・
履き心地は最高!!だと不安定感あって創意工夫が必要
孫の写真を貼り付け
よくぞ出してくれました!
課題の実施例は良いけれど、本編の説明がイマイチ
舞台を見た後に
純粋な癒し映像。
Amazonは便利だ
私には合いません
パない
これこそが世界史のバイブル!!
着てみたら
いい(・∀・)
面白さが持続している
可愛い作品ばかり!!
90切りを目指して
海外のお友達向けに買いました( ’艸`)ムププ
やや小さめでしたが、コンパクトにまとまっている分よかったです
少し残念…
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