怪物のような金閣寺
 1950年におきた金閣寺放火事件を下敷きにしたフィクションである。
主人公は吃音(どもり)になやむ金閣寺の若い僧であり、
地方住職の父親から「金閣寺ほど美しいものは地上にはない」と幼少期から教えられ、
そのまま金閣寺の寺僧として預けられる。
そんな金閣寺を何故燃やしたのか・・・という謎(心の闇)は想像力をかきたてるものがある。

 吃音のため世間から隔絶されていると感じている主人公は、
友人の柏木に紹介された女を抱こうとした時、
突然、
その脳裏に金閣寺(美)が現れる。
金閣寺の美に圧せられ、
人生(女)を断念させられる。
女(リアリスト)は主人公をさげすむ。
主人公は金閣寺のおかげで「世間(リアル)」に入り損なう。
ふたたび柏木に紹介される女が乳房をさらしたとき、
またもや金閣寺出現で女を断念。
この2回目の金閣寺出現は、
なんだかコントのような滑稽さ・シュールさがある。

 柏木は「美は虫歯のようなもの」だという。
その痛みで自らを自己主張するが、
歯医者に抜いてもらうと「なんだ、
こんなものだったのか」というような代物。

 主人公はある日、
金閣寺の住職である老師が愛人といるところに出くわしてしまい、
それ以来、
老師に疎まれる。
いよいよ世間に居場所もなくなってくる。
そして、
柏木に借りたカネで小旅行し、
日本海を見た時、
主人公は金閣寺放火を決意。
人間のようなモータルなものはなんどでも繁殖するため滅ぼすことはできない。
しかし、
金閣寺なら確実に破壊できる。
そしてそれによって「人間が作った美の総量の目方」を確実に減らすことができる。
柏木にいわせれば「生に耐えるための方法」のメインは「認識すること」であり残りは「美(幻影)」であるといい、
主人公にとっては「美は怨敵」であるという。
美を主張する怪物のような金閣寺を滅失せしめることは、
「虫歯を抜くこと」なのか、
それとも擬人的な美の怪物を超克したいというコンプレックスなのかはわからないが、
三島作品のなかでも難しい小説。
金閣寺 (新潮文庫)

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